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昨夜の雨で増水した川は、激流(体感で)へと変貌していた。この大自然の猛威へみやく会員は敢然と立ち向かっていったのだった。 整地した川底へ板を沈め、この板の上へ櫓を立てれば足場が安定する。しかし、この作業がてこずったのだ。 ちょうどワンちゃんの姿勢で踏ん張っておられる方が櫓組の旗振り役、横田櫓組み師範。今まさに遠吠えしているのではなく、激流に足を取られ、流されかけながら足場の板を押さえつけているのだ。自分の生命を危険にさらし奮闘する姿に、他のみやく会員は俄然奮起したのだ。
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早朝の4時過ぎから活動を始めた横田師範は気合の入れようが違った。背中に赤く「煙火」と染め抜かれたTシャツ一枚と地下足袋を着用し、熱っぽく、キッチリと的を射た指示で会員を動かし、自らも率先して見本を見せていった。 「速い!」誰もがそう感じただろう。指示通りに動けば、みるみる櫓が出来上がっていくのだ。
但し、一番大事なのは基礎だ。一段目の水平と直角出しには十分な時間を費やした。 |
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流れの緩やかな側から水平、直角、直線を確認しながら一段目を組んでいった。
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激流の中へ板を沈め、流されかけながらその上へ足場を組んでいく。生死を賭けた男達の・・・ チョッと大袈裟ですが、ホント必死でした。水の威力は強大で、沈めた板が流されるほど(実際一枚流された!)の力が常に足元にはたらいているのです。
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午前7時。実働1時間で1段目の基礎部分が完成し、二段目への作業へ移っていった。一段目が完成すれば、後は流れ作業で五段目まではすぐである。
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川底へ杭を打ち込み、櫓と杭をナルで繋いで補強した。最上部の五段目にみやく会フラッグを付けてほぼ完成。
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午前9時、ご覧のように立派な櫓が完成しました。 この後、川原で松明の燃焼試験を実施すると・・・ 台風による強い風も影響したのか、燃焼時間が20数分と短い! NGが出てしまいました。
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松明は少なくとも2倍以上、1時間弱はもたないとまずい。全ての松明を点検し、ジン(松の根)を詰めなおした。樹脂を多く含んだジンを松明に隙間無く詰め込むことで、酸素の供給を低くして燃焼時間を長くできるのだ。
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準備完了 週間天気では何とかもちそう あとはもう・・ 神頼みのみ! |
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