年に一度、御油神社の御神体は御神輿に乗って御油の町内を一泊二日で巡行します。旧御油橋の袂には御神体が御神輿とともに一泊する御旅所があり、前日の旅の疲れを癒した御神体は、次の日の午後にお帰りの出発をします。この旅を厄男が御神輿を担ぎ、無事に完遂させることで、厄が祓われると伝えられています。御神体を乗せた御神輿は重量1トンほどもあり、2日間の道中を無事に担ぎきるには、その重さ、道中の長さ、真夏の蒸し暑さを考えれば並大抵の事ではありません。 6地区6台の山車・巫女車を先頭に、御神体を乗せた御神輿の行列が訪れる先々では、御着や御発にあわせて訪問先の川原や山から奉納煙火が次々と打ち揚げられます。御神輿の巡行と、その巡行に絶妙な間合いで打ち揚げられる奉納煙火の閃光と爆音、真夏の夜の町並みと人波、喧噪と静寂、これらが見事なまでに調和し、伝統ある祭が演出されるのです。 祭のクライマックスは、なんと言っても御神輿の御還幸でしょう。御油神社までの長い石段を、松明の熱い光に照らされた厄男たちは勇壮な掛け声とともに一気に御神輿を担ぎ上げて行きます。御神輿を出迎え厄男を後押しするように奉納される大スターマインの数々。御神体の御還幸をもって巡行の全日程は終了するのです。
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8/4午後4時に御旅所を出発した御神輿行列は、追分から引き返して旧御油橋を通過し、松並木へと向かいます。
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突然のスコールに、御神輿や山車はビニールシートで雨よけです。 御神輿は御油の松並木で折り返し、 西町で食事を兼ねた大休息をとります。 |
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大休息の後、一行は本町を通過していよいよ御油神社へと向かいます。所々の小休止には、子供の健康を祈願する人々が引きも切らずに神輿の下くぐり抜けます。 |
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西町を出発した一行は、本町で行列の順番を入れ替えて御神輿が先頭に付きます。道幅をいっぱいに使い、見事な操作で山車がすれ違っていく様は、必見と言って良いでしょう。 |
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みやく会も行列の後に続きます。
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御神輿はそれまで先導していた山車・巫女車と旧東海道で別れ、御油神社の参道へ上って行きます。東林寺前で松明が点火されると、熱い炎で御神輿が照らし出されます。 | |
御油小学校前を通り過ぎるとき、校庭から仕掛花火があがり、「いとし会」の厄男達をを出迎えます。 | |
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御油神社へ上る石段前の小休止では、御還幸を促すかのように奉納煙火が次々と打ち揚げられます。 高張り提灯と松明の熱い炎、お出迎えの花火の閃光に照らし出される勇壮な男たち。その調和した美しさに、人々は暫し酔いしれます。 |
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最後の石段。 後厄の「富平クラブ」の後押しを受けて、最後の力を搾り出します。 |
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御神輿が境内へ到着すると大スターマインの音と光が先導し、歓声と拍手が自然に沸き起こります。御神体が御還幸すれば、お祭の全日程は終了します。 | |
感動した! 来年前厄頑張ります。 |
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<編集後記> 画像は接続速度に配慮してかなり圧縮・間引きしてあります。このため、撮影したカメラのポテンシャルはうまく表現できていません。しかし、さすがにDiMAGE 7i の画質と明るさ、自然な色合いとシャープさは目を見張るものがありました。打ち揚げ花火画像の全てはDiMAGE 7i によるものです。今回の撮影の為に購入したDiMAGE X も光量不足にもかかわらず、そこそこの画が撮れたと思っています。 画像を提供いただいた芝田さん、高橋さん、ありがとうございました。 (まるち) 撮影:芝田兆史 MINOLTA DiMAGE 7i 撮影:丸地典利 MINOLTA DiMAGE X :STD mode |
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